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Table 1. Theresults of tests.

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Fig−1. The correlation of age and total bodyBMD.

 

動との関係についても検討することとした。

 

研究方法

1. 対象

被験者は東京都内在住の45〜74歳の健康な成人女性35名で、その平均年齢は58.3±6.7歳であった(表1)。なお、年代別では40歳代が3名、50歳代が15名、60歳代が16名、70歳代が1名であった。

2. 静的筋力の測定

静的筋力はTREMAX(トレビック社製)を用い、膝伸展筋力および膝屈曲筋力を、仲展筋力は座位にて膝関節を110°にした状態で、屈曲筋力は仰臥位にて膝関節を同じく110°にした状態で、ともにグリップを保持し、両脚同時の筋力発揮の方式によって測定した。

3. 骨密度の測定

骨密度の測定は被験者の承諾を得たのち、骨密度測定装置(RUNAR社製DPX−L)を用い、DEXA法により行った。測定項目は全身の骨塩量(Total bodyBMC)、骨密度(Total body BMD)、部位別では下肢の骨塩量(Leg BMC)、骨密度(LegBMD)とした。

4. 座位からの立ち上がり時間の測定

座位からの立ち上がり時間は膝関節を90。に屈曲した座位姿勢から立位姿勢にいたるまでの所要時間を1回および3回連続、5回連続の3種類の運動について測定した。測定は、足裏、殿部を床につけ膝関節の角度を90°に保った座位姿勢の状態から立位姿勢に至るまでの所要時間を測定した12)。

 

研究結果

骨密度の結果はTotal body BMCが2055.7±292g,Total body BMDが1,074±0.100g/cm2,Leg BMCが710.4±103g,LegBMDは1,002±0.3g/cm2であった(表1)。年齢との関係についてみると、Total body BMDとの間に5%水準で有意な負の相関関係(r=−0.359)がみられ、加齢にともなうTotal body BMDの低下現象がみられた(図1)。体格との関係では体重とTotal bodyBMC,BMDの間には有意な関係はみられなかったが、Leg BMCとの間に5%水準で有意な正の相関関係(r=0.419)がみられた(図2)。しかし、Leg BMDとの間には有意な関係はみられなかった。身長との関係においても同様にTotal bodyBMC,BMDとの間には有意な関係はみられなかったが、Leg BMCとの間に1%水準で有意な正の相関関係(r=0,447)がみられた(図3)。しかし、Leg BMDとの間には有意な関係はみられ

 

 

 

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